欧州宇宙機関 (ESA) ENGLISH

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ESAの加盟国は現在20カ国です。主要な開発目標はアリアンロケット、通信衛星、地球観測衛星、宇宙ステーションなどです。1973年時点での参 加国は10カ国でしたが、現在では、オーストリア、ノルウェー、フィンランド、アイルランド、ポルトガル、ルクセンブルク、ギリシャ、チェコ、ルーマニ ア、ポーランド、エストニア、ハンガリーが加盟して22カ国となっています。旧ESRO時代から通算して、2023年末までに117機の衛星を打ち上げています。(別表参照)

1.宇宙輸送分野
アリアン1型ロケット

 アリアンロケットを描いた切手は多数あります。特に、長らく世界の商業打上げをほぼ独占していたアリアン4型ロケットの切手が多く見られます。別室 へどうぞ。

(スイス、1979年、SC#680)
アリアン5型ロケットと宇宙往還機エルメス

 アリアン5ロケットは成功しましたが、ESAは資金難などからエルメスの開発を断念し、現在は国際宇宙ステーションの搭乗員輸送機の開発を模索しています

(スウェーデン、1991年、SC#1891)

2.有人宇宙活動分野
国際微小重力実験室ミッション(IML)

 スペースシャトルによる宇宙実験は国際協力で行われています。
 欧州からは、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、英国、スイス、ベルギーなど参加しました。
(スリナム発行、1982年、SC#589)
貨物輸送船ATV(ジュール・ベルヌ) 国際標識番号:2008-008A

欧州は国際宇宙ステーションへの独自の貨物輸送を行うべく、ATVを開発しています。
2008年3月に打ち上げられました。この切手は初の人工衛星打上げから50周年を記念するもので、旧ソ連のスプートニク1号、米国のアポロ宇宙船、フラ ンスのSPOT衛星などが描かれ、一番右側がATVを搭載したアリアン5ES型ロケットのフェアリング分離の想像図です。
(フランス発行、2007年)
[切手提供:重永和子様]

3.宇宙科学分野
(1)ハレー彗星探査
ESAのハレー彗星探査機ジオット 国際標識番号:1985-056A
ESAは1985年にハレー彗星探査機ジオット(Giotto)を打ち上げました。
ジオットの切手は別室へどうぞ

(ドイツ発行、1986年、SC#1456)
(2)太陽系探査
太陽探査機SOHO 国際標識番号:1995-065A
 ESAはNASAと共同でラグランジュ軌道(L1)に太陽観測衛星SOHOを打ち上げました。
 この切手はたいへんなエラーを犯しました。説明文が隣の切手と入れ替わっているのです。 正しい説明を示します。
(ガイアナ発行、2000年)
米国の「アポロ計画」を見る

4.通信放送分野

ESAの海事通信衛星MARECS 国際標識番号:1981-122A

ESAは1981年に海事通信衛星マレックスを打ち上げました。後にイギリスが中心となって設立したインマルサットに引き継がれます。
 

(イギリス発行、1986年、SC#1109)
ESAの欧州通信衛星ECS−1 国際標識番号:1983-058A
1983年に打ち上げられたECS1は軌道投入に失敗、1985年に打ち上げられたECS3はアリアン3型ロケットによる打上げに失敗しました。2号機、4号機、5号機が成功し、後にユーテルサットに引き継がれました。
(ルクセンブルク発行、1983年、SC#694)
ESAの通信衛星オリンパス 国際標識番号:1989-053A

(リヒテンシュタイン発行、1991年、SC#955)
グリーンランドをカバーする通信衛星

グリーンランド発行、1985年、SC#157)

5.地球観測分野

フレーム 静止気象衛星 国際標識番号:1977-108A

METEOSATはESAが開発しました。現在はEUMETSATが運用しています。他のMeteosatの切手は別室へどうぞ

(フランス発行、1983年、SC#1903)
レーダによる地球観測衛星(ERS−1) 国際標識番号:1991-050A
ESAは欧州リモートセンシング衛星 を開発しました。他のERS切手は別室へどうぞ

(ドイツ発行、1991年、SC#1642)

6.航法測位分野
 欧州では、ESAとEUが協力して、米国のGPSに匹敵する、欧州独自の航法衛星システムとして、ガリレオ計画を進めています。
 官民で開発を分担する構想は崩れましたが、EU主導で2013年までに30機のIOV衛星コンステレーションを構築しようとしています。
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