アリアンロケットを描いた切手

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1.アリアン1からアリアン3まで
アリアン1型ロケット

 アリアンロケットはフランス国立宇宙研究センター(CNES)が中心となってESAが開発しました。アリアン1型ロケットは1979年に初打ち上げに成功しました。

 その後アリアン2、アリアン3で能力を増強し、アリアン4で世界の商業打上げをほぼ独占するようになります。
 左の切手はパリの航空宇宙ショーを記念するもので、アリアン1型ロケットデビューの年でした。
 
(左:フランス発行、1979年、SC#C51
 右:スイス発行、1979年、SC#680)
アリアン1ロケットによるインテルサット5の打上げ

1983年8月19日、アリアン1型ロケットによりインテルサット507衛星が打ち上げられました。国際標識番号:1983-105A

(チャド発行、1984年、SC#479、縮小率50%)
2.アリアン4ロケット
アリアン4型ロケット

 アリアン4型ロケットは1988年から運用が開始されました。ロケットの打上げ基地は南米大陸北部のフランス海外県ギアナにあります。ギアナ宇宙センターまたはクールー射場などと呼ばれています。
 ここは珍しい蝶が生息していることで有名です。
 空気の薄い宇宙空間までの間、人工衛星を空気抵抗からから守るアリアンロケットのフェアリングはスイスのコントラバース社が製作し、飛行機でギアナへ向けて出荷しています。

 (左:フランス発行、1991年、SC#2254、
    右:スイス発行、1991年、SC#890)
   
アリアン4ロケットの打上げ

アリアン4型ロケットは世界各国の通信衛星を多数打ち上げています。マレーシアの通信衛星はミーサットです。

(左:ガーナ発行、1992年、SC#1499、
 中:マレーシア発行、1996年、SC#574、
 右:ジブチ発行、1985年、SC#C216)
3.アリアン5型ロケット 打上げ記録
アリアン5型ロケットと宇宙往還機エルメス

アリアン4に代わってアリアン5が現在の主力です。ギアナからは今後ロシアのソユーズロケットやイタリアが開発中のベガロケットなども打ち上げられるようになる予定です。アリアン5ロケットは成功しましたが、ESAは資金難などからエルメスの開発を断念し、現在は国際宇宙ステーションの貨物輸送機(ATV)の打上げを行うとともに、有人輸送機の開発も継続しています。

 (左:スウェーデン発行、1991年、SC#1891、
 右:ベルギー発行、1991年、SC#1400)
貨物輸送船ATV(ジュール・ベルヌ)打上げ

欧州は国際宇宙ステーションへの独自の貨物輸送を行うべく、ATVを開発しました。
打上げ2008年3月に行われ成功しました。この切手は初の人工衛星打上げから50周年を記念するもので、旧ソ連のスプートニク1号、米国のアポロ宇宙船、フランスのSPOT衛星などが描かれ、一番右側がATVを搭載したアリアン5ES型ロケットのフェアリング分離の想像図です。
(フランス発行、2007年)
[切手提供:重永和子様]
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