スペースシャトル計画の光と影 ENGLISH

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 スペースシャトルは米国が誇る高性能で安全性の高い宇宙輸送システムです。近年故障続きで、不安視されるようになりましたが、現在は国際宇宙ステーション完成へ向けて着々と打ち上げが行われています。
 スペースシャトルの運用は1981年に始まりました。2010年頃には運用を終了する計画です。


スペースシャトルの打上げから着陸まで

 スペースシャトルの運用は打上げ、軌道上作業、着陸に大別されます。左下は打上げ直後、左上は補助ブースター切り離し後です。
 右上は軌道上での衛星放出のイメージ(最近はやらなくなりました)、右下は車輪が出ていて、着陸態勢を描いています。

 この切手は、1970年代の米国の宇宙開発の成果を紹介するものです。

(米国発行、1981年、SC#1913・1914・1917・1918)


 以来、2007年末までに120回の打上げが行われました。打上げ記録は別表参照。
 オービタは当初コロンビア号、ディスカバリー号、チャレンジャー号、アトランティス号の4機で、1986年のチャレンジャー事故の後、代替機としてエンデバー号が建造されました。2003年のコロンビア事故により現在は3機です。


2005年7月26日、およそ2年半ぶりでSTS−114の打上げが行われました。外部タンクの断熱材落下によりオービタが傷つくなど、帰還の不安がありましたが、8月8日に無事エドワーズ空軍基地(カリフォルニア州)に着陸しました。

2008年2月には、欧州の実験モジュールが打ち上げられました。3月と5月には日本の実験モジュール輸送が2回続き、日本人宇宙飛行士が搭乗して取付け作業を行いました。

2010年と見込まれるスペースシャトルの退役をめぐる動向は科学技術政策研究所レポート「各国の宇宙輸送システム開発動向」(科学技術動向2005年6月号)をご覧ください。

1.打上げ段階 別室へどうぞ


2.軌道上でのミッション 別室へどうぞ

3.着陸段階 別室へどうぞ

4.スペースシャトルの事故
4.1 チャレンジャー事故

チャレンジャー事故で亡くなった7人の宇宙飛行士
 
 STS51−L(チャレンジャー)は、1986年1月28日に、打上げ73秒後に爆発し、搭乗員7名が死亡しました。日系人のE.オニヅカも含まれます。

 チャレンジャーを失った米国は、代替機としてエンデバー号を製造し、1988年から打上げを再開しました。

(ウガンダ発行、1987年、SC#568、縮小率50%


チャレンジャー事故で亡くなったマコーリフ先生
 
(ラオス発行、1999年)
 
 
4.2 コロンビア事故
 2003年2月1日、着陸を目前にしたSTS−107(コロンビア)はテキサス州上空で突然交信が途絶し、左翼から空中分解して墜落しました。
 イスラエル人やインド出身者を含む7名の搭乗員は全員死亡しました。
展示予定(ハンガリー発行、2003年、縮小率50%)

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