欧州の宇宙輸送システム ENGLISH

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1.ESA発足以前のフランスのロケット開発
ディアマンロケットの打上げ

欧州の宇宙輸送システム開発は常にフランスがリードしています。
この射場はアルジェリアにかつてフランスが所有していたハンマギル射場です。

(フランス発行、1965年、SC#1137)
南米にあるギアナ宇宙センター(仏領ギアナにある射場)から打ち上げられるディアマンロケット

この後、欧州のロケット開発は欧州打上機開発機構(ELDO)に引き継がれますが、Europeロケットの打上げはすべて失敗し、人工衛星を開発する欧州衛星研究機構(ESRO)とELDOが統合されてできたESAが開発するアリアンロケットに引き継がれます。

(フランス発行、1970年、SC#1270)

2.アリアンロケット
アリアンロケット

 アリアンロケットはフランス国立宇宙研究センター(CNES)が中心となってESAが開発しました。

 この切手はパリの航空宇宙ショーを記念するもので、アリアン1型ロケットデビューの年でした。

(フランス発行、1979年、SC#C51)
アリアン1型ロケット

 アリアンロケットは1979年に初打ち上げに成功しました。

その後アリアン2、アリアン3で能力を増強し、アリアン4で世界の商業打上げをほぼ独占するようになります。

(スイス、1979年、SC#680)
アリアン4ロケット

フランス海外県のギアナは珍しい蝶で有名です。アリアンロケットはギアナ宇宙センターから打ち上げられます。

 (フランス発行、1991年、SC#2254)
アリアン4ロケットによるミーサットの打上げ

 (マレーシア発行、1996年、SC#574)
アリアン4ロケット

 (ジブチ発行、1985年、SC#C216)
アリアン4ロケット

 (ガーナ発行、1992年、SC#1499)
アリアン4ロケットのフェアリング

 人工衛星を空気抵抗からから守るアリアンロケットのフェアリングはスイスのメーカーが製作し、飛行機でギアナへ向けて出荷しています。
 (スイス発行、1991年、SC#890)
アリアン5ロケットと宇宙往還機エルメス

アリアン4に代わってアリアン5が現在の主力です。ギアナからは今後ロシアのソユーズロケットやイタリアが開発中のベガロケットなども打ち上げられるようになる予定です。

 (ベルギー発行、1991年、SC#1400)
アリアン5と宇宙往還機エルメス

 アリアン5ロケットは成功しましたが、ESAは資金難などからエルメスの開発を断念し、現在は国際宇宙ステーションの搭乗員輸送機(CTV)を開発しています

(スウェーデン、1991年、SC#1891)
欧州の自動輸送機ATV
欧州は国際宇宙ステーションへの独自の物資輸送を行うべく、自動輸送機「ATV」を開発しました。
2008年3月8日に打ち上げられた1号機は「ジュール・ベルヌ」とも呼ばれます。この切手は初の人工衛星打上げから50周年を記念するもので、旧ソ連のスプートニク1号、米国のアポロ宇宙船、フランスのSPOT衛星などが描かれ、右下がATVを搭載したアリアン5ES型ロケットのフェアリング分離の想像図です。
(フランス発行、2007年)

[切手提供:重永和子様]

3.小型ロケット
フレーム スウェーデンのキルナ射場での小型ロケット打上げ

 キルナは北極圏にある射場です。このロケットは衛星打上げ用ではなく、微小重力実験を行うために使われます。

(スウェーデン発行、1984年、SC#1515)
フレーム ノルウェーのアンドヤ射場からの小型ロケット打上げ

(ノルウェー発行、1991年、SC#0990)

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